女性の痛風

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痛風の患者は9割以上が男性に集中しています。これには明確な理由があって、女性は男性と比べて尿酸値が低いからです。その値は血中濃度にして約6割。女性ホルモンが尿酸の発生を抑えています。

ただ、女性は閉経後、女性ホルモンの分泌が減りますから、尿酸は必然的に増えてきます。それでも男性よりも尿酸は低いので、発症しにくいのが実際のところです。

でも安心していてはいけません。最近は女性の患者は増加傾向です。理由は主に3つ。

1つ目は生活習慣の乱れです。食べ過ぎ・飲み過ぎ・睡眠不足・カロリー過多などが重なって、肥満になることです。肥満は万病の元と言われていますから、痛風はもちろん、糖尿病や高血圧の原因にもなります。

2つ目はストレスの増加です。特に社会進出によって、男生と同じように、またそれ以上にストレスを受けている方も多いです。ストレスと尿酸値の因果関係は明確にはなっていませんが、実際に患者の中でストレスが多い人の割合は大きいです。リーダー型の方・責任感の強い方・まじめな方はストレスがたまりやすい性格と言われていますので、楽観的に物事を考えるようにした方がいいですね。

3つ目は腎臓の疾患です。腎臓は体内のろ過装置です。毎日排出される尿酸のうち、6~7割は腎臓によって尿として排出されます。もし腎臓疾患があって排出機能に支障があると、排出されるはずの尿酸が体内に残って、結果として尿酸値を上げることになります。

ただ、女性の場合、よく外反母趾などと間違えることがあります。受診して外反母趾と診断されるといいのですが、自分で「これは外反母趾だ」と判断して重症化することもあります。痛みが出たときには必ず受診するようにしましょう。

 

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